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 皆さん、お久しぶりです。浅井隆です。さて、前回はサブプライムローン問題の話をしましたが、アメリカを中心に世界経済は依然として不安定なままです。サブプライムローン問題をきっかけとする経済の混乱は、当初の予想以上に深刻かつ長期化しており、世界恐慌以来の金融危機ともいわれています。それでも今回の金融危機そのものは近いうちに収束すると思います。


 しかし、実体経済への影響はこれからが本番といえます。すでにアメリカを中心に個人消費が大幅に落ち込んでいます。ガソリン高もあり、自動車の販売不振は深刻で、先日もゼネラル・モーターズ(GM)が2008年4~6月期決算を発表し、155億ドル(約1兆6600億円)もの巨額損失を計上するなど、いわゆるビッグスリーの経営状態は急速に悪化しています。


 株や不動産をはじめ資産価格は下落傾向を強め、その逆資産効果により消費や投資が控えられ、景気が減速しています。その一方で、原油や金属、農産物など資源価格は高騰しており、これも景気を冷え込ませています。


 世界はいま、資産デフレと資源インフレという正反対の経済現象が共存しており、いわゆるスタグフレーション(不況下のインフレ)に陥りつつあります。


 世界的に資産バブルが崩壊し、世界経済が不況に陥りつつある中で、資源価格はなかなか下落しません。それは資源価格の高騰が、資源そのものの不足や枯渇という根本的な問題によるものだからです。世界人口が増加している上に、新興国の人々は豊かになり贅沢を始めているのですから、たとえ不況になったとしても物価はそう簡単には下がらないわけです。


 このような厳しい状況の中、資産価格の暴落、資源価格の高騰、さらには食糧危機など、世界はこれまで経験したことのないような困難に直面する可能性があります。1年もすれば、日本でもかなりのインフレになっているでしょう。インフレになれば金利は上昇します。1000兆円を超える国の借金に対して莫大な利払い負担が生じ、まともな予算が組めなくなることも考えられます。今回のインフレはスタグフレーション(不況下のインフレ)に近いものですから税収も落ちるでしょう。2012年頃には、日本の財政破綻はいよいよ表面化すると考えます。


 私が主宰する「ロイヤル資産クラブ」や「自分年金クラブ」では、英国系商社の「Aファンド」など国内外の優良なファンドの情報提供をしています。ロイヤル資産クラブでは現在、新たな情報提供の候補に挙がっているファンドが2つあります。1つは年率29%で「Aファンド」と同程度の安定性を期待できる「Tファンド」、もう1つはハイリスクではありますが、年率69%というハイリターンの「Dファンド」で、それぞれ情報提供に向け調査中です。これらの優良なファンドなども活用し、激動の時代を生き残っていただきたいと思います。


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浅井隆からのメッセージ「資源高と世界不況、そして日本の財政破綻」 を参照しているブログ: