今の江戸時代のネガティブなイメージ「封建的・抑圧的で暗い社会だった」というのは、後世に作られたものではないでしょうか。
江戸幕府を倒した明治政府は、「昔より今の方が良い」と宣伝し、新しい政権の正当性を主張する必要があったのです。新政権が前の政権を悪く言うことは、歴史上何度も繰り返されてきたからです。
そこで、「抑圧的・封建的な江戸時代」というイメージを外して客観的に考えると、江戸時代には多くの「世界一」があります。
◇世界一の江戸システム
①緑豊かで美しい風景
→田園都市、自然の景観、園芸好きな国民
②百万都市(世界一の人口)でも争いない生活
→江戸しぐさ、マナー、密度高くても快適に暮らす知恵
③衛生的・安全性
→上下水道完備、ごみリサイクルシステム完備、下肥買い、ものを大事にする
→クリーンな都市ほど犯罪が少ない(ex「破れ窓」理論)
④GDP・金融システム世界一
→米相場、先物取引、掛売り(クレジット機能)
→鎖国により、「自給自足」「限られた資源の効率利用」が進んだ
⑤識字率、教育
→庶民=寺子屋、武士=藩校、誰でも自由=私塾
→それぞれ独自の教育法、教科書7000種、
→寺子屋の男女比半々(女性の地位向上)
→マンツーマン教育、専門教育(スペシャリスト養成)
→教育ではなく養育、鍛育(=人間性も育てる)
⑥マナー、礼節
→九歳の子供でも時候のあいさつ
→江戸しぐさ、三脱の教え
→武士道
→武士の職分は統治(ガバナンス)と経営(マネジメント)に限定=富と闘争から切り離された
こう考えると、江戸時代は決して封建的抑圧的な社会ではなく、むしろ今より「ずっと幸せ」な社会だったのではないでしょうか?
これは「一つの極論」ですので、異論・反論大いにあると思います。異論・反論は大歓迎です。ただし、そう思う方は必ず「対案」を提示してください。
江戸システムの良いところ、悪いところを徹底議論し、磨き上げて、「現代版江戸システム」を作るのが私達の目標です。
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