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まずは、「日本人の心はなぜ壊れたか」の続きです。
「日本をもう一度江戸時代に戻そう!」(第二海援隊)をテキストに見ていきたいと思います。
2.「象徴天皇制」=「権力」と「権威」の分離
西洋などでは権力と権威が一体=絶対王政が主流だった。そのため権力の暴走を止める仕組みがなかった。
一方の日本では、実際の「権力」(摂関家の藤原氏、征夷大将軍など)の上に「権威」としての天皇があった=象徴天皇制。そのため、権力の暴走に歯止めがかかり、全体としてバランスがとれていた。
権力と権威の分離は、支配階級である武士の行動規範ともなった。西洋では土地の領主(=貴族)が、権威と権力の両方を握っていた。結果として経済力も握ることになったため、貴族対庶民という対立構造が生まれた。
しかし江戸時代の武士は領地から切り離されて、「経営」と「統治」のみに職分が限られていた。さらに、「武士は食わねど高楊枝」といった「金を稼ぐことはむしろ恥」という思想があった。
そのため武士は幼少の頃から、金勘定をしないのが良しとされる教育をされていた。
支配階級は「財力」を持たず、庶民に対しては「権威」を担う存在だった。そのため、汚職や腐敗が起き難い統治システムになっていた。(続きます)
10月1日(水)「日本をもう一度江戸時代に戻そう!」出版記念講演会
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