第一部講演「なぜ『日本をもう一度江戸時代に戻そう!』を書いたのか」
講演者 浅井隆(第二海援隊代表、再生日本21代表、志塾塾長)
第一部では著者の浅井隆が、「なぜ『日本をもう一度江戸時代に戻そう!』を書いたのか」という表題で講演しました。執筆した理由について、「江戸というのは一つのたたき台、これを元に日本の将来の方向性を創りたい」と語りました。
浅井は現代の日本の一番の問題点を「閉塞感」と指摘。その根本的な原因について「この国が目指そうとしていることを誰も示さない。国としての明確なビジョンがない」ことを挙げました。
太平洋戦争敗戦後、日本の国民には「アメリカのような豊かな国になりたい」という目標があったことが、経済発展の大きな原動力となりました。それが達成された現代、「みんなが分かる単純明快な目標」がなくなっています。
「本当の幸福とはこういうものだ」と明確に教えられる人が、果たして現代でどれほどいるでしょうか? この問いかけについて浅井は「最終的には本当の幸せは(物質的なものではなく)精神的なものしかない」と言います。
その上で「(欧米の価値観に従うのではなく)日本人独自の文化、日本独自で作る幸福感、価値観、幸せの尺度」を持つべきだとしました。
(続きます)
最近のコメント