「日本をもう一度江戸時代に戻そう!」出版記念講演会の第三部では、浅井と飛岡先生をパネリストに迎え、「私達が目指すべき“明日の日本の形”」について討論会が行なわれました。
②地方分権について
日本の国の形についてまず説明したい。
西洋科学技術文明の背骨にはキリスト教文化がある。
日本は明治維新の時、西洋科学技術文明を導入したが、その背後にあるキリスト教文化のかわりに“国家神道”を代入した。しかし国家神道は定着せずに、そのまま科学技術だけが独自に発展したのが現代だ。
同じく明治維新のときに導入した『廃藩置県による中央集権体制』によって、各県の優秀な人材がすべて中央に集まってしまったことが、地方の衰退の原因のひとつ。江戸時代の藩の人材が、藩を良くするために働いたように、優秀な人が地方に残る制度に改革するべきだ。
この国がどうなっているか、大き過ぎて複雑になり過ぎて、総理大臣さえ全体を理解できていない。これが大きな問題点。
国というと大き過ぎてイメージしにくいが、自分の住む町、地域と考えると全体をイメージしやすい。
日本の中央政府は軍事と外交のみで、残りは昔の藩のように、小さな自治体に戻すべきではないか。
例えばスイスは、連邦国家で州ごとに税制も法律も変わる。
(続く)
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