「神仏儒の摺合」と「権力と権威の分離」が、日本人の精神性を磨いてきました。そのひとつの頂点が、「江戸時代」でした。
ところが、「明治維新」によって、高い精神性を育くむ基盤となっていた「江戸時代の制度」(神仏儒の摺合、自然環境、コミュニティ)が破壊され、それにつれて「日本人の心」も失われていきました。
さらに「太平洋戦争の敗戦」により、精神面も物質面も徹底的に破壊されてしまいました。日本人の豊かな心は失われ、経済至上主義が蔓延しました。さらに「押し付けられた民主主義」が精神面の混乱に拍車をかけました。
いまの日本では、モノは豊かになりましたが、心の豊かさは失われ、幸せを実感できない人が増えています。
今こそもう一度、日本がこれまで歩んできた道を振り返り、「本当の豊かさ」とは何かを考えるべきではないでしょうか。
(この稿、終わり。次回から「世界一の江戸システム」について見て行きます)
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。